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マリオットのベストレート保証(Look No Further、BRG)が通らなくなったとお嘆きの貴兄に、近頃のホテル事情と繁忙期のBRG



やった〜。マリオットホテルを予約してベストレート保証の申請したら審査通って部屋代が安くなったぞーー。

 

わーい\(^o^)/

 

ベストレート保証審査通過の通知はこんな感じ。 

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*一度では通らなかったので最初に返信あったメールに粘り強く説明や写真はって再度送り通りましたのでこのメールの冒頭にadditonal messageって書いてあります。やっぱり粘り強くやることも大事やな。

 

この予約元々は2泊72,699円だったので、1泊23,475円つまり2泊46,950円になったのだ。

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元々の部屋代から35%引きになりました (o^^o)

 

今回の予約は年末年始の時期でお高くなって満室になるホテルの稼ぎ時いわゆるハイシーズンでベストレート保証が取れちゃったことが興味深いです。
今まで私が思っていたベストレート保証の取り方理論とちょっと違うロジックだと感じたのでこの例を考察し記事にすることにしました。

 

 

マリオットのベストレート保証(Look No Further、BRG)

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大抵のホテルチェーンは、自社の予約サイトからの予約に対してベストレート保証(最低価格保証)をしています。
ベストレート保証とは自社の予約サイトからの予約よりも安い料金を他の予約サイトで見つければ、他の予約サイトの価格と同じにするかさらに下げるというサービスです。

マリオットホテルの場合はこのベストレート保証(Best Rate Garantee)のことをLook No Furtherとも呼んでいて、そのルールは、、、

「マリオットの予約サイトから予約して24時間以内にその予約価格よりも安い価格があれば申請してくれたまえ。そしたら審査するよ〜。そして審査に通ったら、①安い価格と同じ値段にして5,000マリオットポイントあげる。②安い価格からさらに25%安い価格に設定してあげる。のどちらかを選ばせてあげるよ。」

ってルールになっています。

 

私は大体の場合以下の手順でマリオットホテルを予約し、より安く泊まれる様にベストレート保証を利用するようにしています。

  

マリオットホテルに安く泊まるためのホテル予約手順

①まずマリオットホテルをハピタス経由で予約

まずは、ハピタス経由でマリオットの公式サイトから予約します。
ハピタス経由で予約すると最大で4.8%の還元があるので絶対にハピタス経由で予約してください。

 

②次により安い価格を見つけベストレート保証を申請

マリオットのベストレート保証は以下のリンクから申し込みます。
 Look No Further® ベストレート保証申請フォーム
マリオットのベストレート保証のFAQも用意されています。
 マリオットのLook No Further ベストレート保証 FAQ

 

そしてこれに申請して審査に通れば、発見した安値からさらに25%の割引をしてもらえますので、まず発見した安値に値下がりして更にそこから①と②の割引合わせて約3割が値引きしてもらえることになります。

 

素晴らしい。

 

最近のホテル事情とベストレート保証の関係

インバウンド需要に支えられ国内のホテルの客室稼働率は年々上昇してきています。これに合わせて国内の宿泊費は徐々に値上がりしています。

 

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客室稼働率は年間を通して一定ではなく需要期と不需要期があります。需要期には客室単価を高くして利益を追求し、不需要期には客室単価を下げて稼働率をあげる努力をしています。

ホテル業は空室という在庫を明日に持ち越せないことからあの手この手を駆使して空室を減らし客室稼働率をあげる必要があります。その為にはOTA(Online Travel Agent)に多額のコミッションを出して客室の販売を行ったりします。

ホテルのターゲット客層が富裕層だったとすると、時には客層を出張族まで下げて(客室単価を下げて)稼働率の上昇を狙います。一定の損益分岐点を超えるとそこからは飛躍的に利益が積み上がるので一定以上の客室稼働率が必要になるのです。

 

そんなホテル業のジレンマを見抜いてマリオットのベストレート保証の取り方を考察した記事を以前に書きました。この記事にはホテル業におけるジレンマを知ることで特に閑散期においてベストレートが取りやすいことを示しています。

重要なロジックですので読んでおいてください。

 

最近のホテル事情

ところが最近のホテル事情はインバウンド需要の盛り上がりにより変化してきています。簡単に言うと閑散期が小さくなってきているのです。

都心のホテルは稼働率が高くなり、ホテルどうしで過激な客の取り合いをする必要がなくなってきました。稼働率が高くなり十分な利益を安定して出すことができるようになってくると値下げする必要があまりなくなってきます。以前よりマリオットホテルの部屋代が高くなったな〜と感じている方は多いと思います。 

このような稼働率が高く安定して利益を出せる状況の中ではOTAなどを通じ値下げをして集客する必要性がなくなり、そしてホテルのブランドイメージを前面に出して価格をキープまたは上昇させることに力が注がれる様になり、その結果として安値が見つけられなくなってきたわけです。

 

OTAのホテルの取引は1室単位での取引の形態もありますが10室20室と安くまとめ買いをしてOTAが利ザヤを抜く手法もあり、最後の売れ残りをOTAが安く処分することもよくありました。

しかし、ホテルの稼働率が高い場合はこの様な行為を行わない様に客室単価を操作したりOTAに対して強く指導ができたりする為、なかなか公式サイトよりも安い価格を発見できなくなってしまうのです。

 

しかしこの記事冒頭で紹介した様に、今回のベストレート保証は閑散期のホテルの特性を利用したものではなく、年末の繁忙期で客室単価も閑散期の3倍程度に跳ね上がっている時にベストレート保証が取れました。

 

繁忙期におけるホテル動向

今回の様に繁忙期にホテルはどの様に客室を売りに出しているのでしょうか。

繁忙期は通常の時期に比べると予約が入りやすいが、いい気になって客室料金を高くしすぎるともちろん敬遠されてしまい稼ぎ時をフイにしてしまう。かと言って客室料金を安く出して早くに満室にしても別の意味で稼ぎ時をフイにしてしまいます。

よって繁忙期においては客室宿泊予定日に向けて客室料金をどんどん切り上げて行くことで客室稼働率の確保と客室料金の高額化を行います。

例えば100室あるホテルが繁忙期に向けて客室を販売するとすると以下の様な計画を立てて進めます。
・50部屋は中程度の価格で早期に販売し稼働率の安定を狙う
・40部屋は段階的に切り上げて稼働率の向上と収益の拡大を狙う
・10部屋は高額に設定し直前の飛込み客を取り込み収益の最大化を狙う

閑散期の場合は必要に応じて10日前、3日前、1日前などで値下げを行って客室稼働率を取りに行くのでここに狙い目が出てくるのですが、繁忙期には客室料金をどんどん切り上げて行くことからもっと早い段階で狙い目が出てくることになります。

ホテルはいつ予約されているのか(以前の記事から抜粋)。
出張や観光など旅のスタイルによって予約時期が異なる。何ヶ月も前から出張が決まっているケースは多くはないでしょうし、前日に家族との観光旅行を決めるなんてこともほとんどないと思います。ですから出張は1ヶ月〜1週間前、観光旅行は数ヶ月〜1ヶ月前くらいにホテルを予約することになるのが普通。

ホテルはいつ予約されているのか? マーケティング事業を行うクリテオが取りまとめた「2017年度トラベルトレンドレポート」によると、、、

 通常シーズン
  36% 0~9日前に予約する
  27% 10日~30日前に予約する
  37% 1ヶ月以上前に予約する

 行楽シーズン(ゴールデンウィークや夏休みといった繁忙期)
  30% 0~9日前に予約する
  25% 10日~30日前に予約する
  40% 1ヶ月以上前に予約する

  年末年始
  22% 0~9日前に予約する
  23% 10日~30日前に予約する
  55% 1ヶ月以上前に予約する

例えば年末年始の客室販売は、通常シーズンの客室販売に比べると1ヶ月以上前により多くの予約があり直前の予約が少なくなります。よって年末年始の客室値段の変動(切り上げ)も1ヶ月以上前から変動する様になりますので、(閑散期と同じ様に)客室単価が動く時に狙い目が出現するのです。
閑散期と違うところは、宿泊日直前では客室稼働率も十分確保できている為、販売に焦りもなく、ベストレート保証の対象となる客室価格を拾うことが難しくなります。

よって繁忙期の予約の場合ベストレート保証の対象となる客室単価を探しやすいタイミングは、宿泊予定日の1ヶ月以上前の客室単価が変動しやすい時期になります。

 

繁忙期のBRGも閑散期のBRGもベストレート保証の対象を探すこと自身に裏技があるわけではないので、それぞれの見つけやすい時期を理解しながら、地道にベストレート保証の対象を探す努力をするのみです。

 

ベストレート保証を取るのに便利なツールあれこれ

スカイスキャナーとかの料金比較サイト

トリバゴやスカイスキャナーなどのホテル検索及び料金比較サイトはなくてはならないツール。トラベルコとかホテルコンバインドとかいろいろあるよね。

 

ホテル価格変動トラッキングツールPRUVO

トリバゴやスカイスキャナーなどは検索した瞬間の最安値を見つけられるメタサーチエンジンであるが、これとは違った方法でホテルの最安値を探すサービスがあります。

そのサービス名はPRUVO。

PRUVOはホテルが最安値になった瞬間を教えてくれる。PRUVOを使うにははまずホテルをキャンセル料無料プランで予約をしその登録情報をPRUVOに登録をします。あとはPRUVOが宿泊価格をトラッキングしてくれます。そしてより安い宿泊料金に変更になったら通知で教えてくれます。最安値が通知されたら公式サイトの価格と比較し公式サイトよりも安ければベストレート保証申請を行います。

 

その他にも最近は価格変動トラッキング機能が実装されたサイトがいろいろ出てきたので利用したい。以下はKAYAK。価格変動トラッキング機能をプライスアラートと言う。Booking.comとかSKYSCANNERにも同じ様な機能が装備され始めました。

 

また、グーグルもPrice Insightsって言うホテル料金の変動を可視化するサービスを開発中の様です。どんなサービスになるのかな。

 

まとめ

ホテルのベストレート保証の取り方はタイミングが大切で、閑散期と繁忙期とで価格変更の時期にチャンスがあります。繁忙期の場合も数ヶ月前から価格変動を気にしながらこまめに探せばベストレート保証の対象に巡り会える可能性が高くなります。

 

でも、やっぱり、繁忙期はできるだけ避けて予約することがより安くホテルに泊まる一番のコツと思います。 ^^;;

 

 

 

ホテルを極めるにはこのクレジットカードが最高です。年会費が高いのがデメリットですが、このカードのホテル宿泊系の特典は無敵レベルと言えます。