ホテルのベッド、気にしますか?
ホテルに泊まる際に気にすることってどこ?
その1、ホテル客室の雰囲気や広さや階数や見晴らし、
その2、朝食のことやラウンジのこと、
その3、フィットネスジムやスパやサウナについて、
あとは、ベストレートギャランティのこととか?
それくらいかな〜〜。
みなさんはベッドのことをどのくらい気にしていますか?
ホテルの方がどこもベッドにこだわっていて寝心地が良いベッドがとても多いですので、あまり意識することはないかも知れませんね。
それぞれのホテルのこだわりはホテル経営の数だけあるので、ベッドの寝心地の違いを意識することは結構楽しいものです。
今回はそんなホテルのベッドについてです。
ホテルのベッドっていくらくらいするの?
世の中にはベッドの寝心地を大事にしている人もいるし、気にしない人もそれなりに多いと思います。でも、こだわる人はこだわります。ホテルに限らずご自宅でも眠りにこだわりある人って多いと思います。自分の寝室用のマットレスやシーツ、枕や布団などを追及している人も結構います。
ホテルに宿泊する場合も、ホテルのベッドは柔らかめが良い人、固めがよい人、ダブルクッションにこだわってるよ〜って人、ピロートップちゃんとしてないとダメでしょ〜な人、こだわるポイントも人それぞれだと思います。
高級なシティホテルの上等なキングベッドだったりすると一式で百万円はするものもざらにあります。ホテルは客室が多いのでたくさん購入しますが、それでもベッドにかかる設備投資費用はバカになりません。
ホテル側もどの様なベッドを導入するか悩むんだろうな〜って思います。
Westinのヘブンリーベッドの通信販売ページを覗いてみましょう。
Westinホテルは、1999年に開発したヘブンリーベッドを主力ベッドとして導入しています。
ヘブンリーベッドキングサイズのネット販売価格は、、
マットレス関係パーツ
マットレスにベッドパッドをかけてボックスシーツで包んでベッドスカートを履かせて、合計で¥611,604ー。
掛け布団関係パーツ
コンフォーター(掛け布団)をコンフォーターケースに入れてトップシーツでベッドに巻くのですが、合計で¥324,000ー。
このほかにフットスローとかもホテルのベッドには掛かっています。フットスローは足元にかかる細長い布ですが、これは靴を履いたままベッドにゴロンとする外国人の習慣に合わせた足を投げ出す場所の汚れ防止の布ですね。
ピロー関係パーツ
ヘブンリーピローにピローケースにブードアクッション、合計で¥46,980ー。
フレーム関係パーツ
さらにホテルでは、ヘッドボードやサイドテーブルやベンチを配したりしていますね。
高いですね〜。
これは小売の建値ですが、この半値八掛けでホテルは設備投資をしていたとしても、部屋数もありますのでその設備投資額は相当な金額になりますね。
ホテルがこれだけお金をかける設備ですから、こだわらないわけがありませんね。高級ホテルならばどこもがこだわってこだわり抜いてベッドを導入しているのではないかな〜と思います。
ですから良いホテルのベッドが良い寝心地なのは当たり前なのでしょう。
でも、いろんなホテルに泊まりますと、そのホテルのこだわりにも違いがあるのがわかります。言葉で説明できないのですが、例えば硬めのベッドだったり柔らかめのベッドだったり。枕や掛け布団に至っては様々な違いを感じたりします。
それが私にとってホテルステイの楽しみの一つだったりします。
ベッドの色についてはどのホテルもほとんどが白一色で統一されているのですが、過去にはトップシーツが柄物だったりしたこともありました。現在では、慣れない場所で白が一番眠りにつきやすいらしいことや汚れ対応が完璧にできることからどのホテルも白いベッドが基本になってきているのだそうです。
マットレスについて
こだわりの違いが一番出るのがマットレスなんだろうなと思っています。
マットレス自身はあまり目立たない存在ですが、寝心地を本当に大きく左右する存在なんです。
ではベッドで最も重要なパーツの一つであるマットレスについて基本的なことを確認しておきます。
シングルクッションとダブルクッション
マットレスって言っても、シングルクッションのとダブルクッションのとあります。
より寝心地を追求してるのがダブルクッションです。しかしダブルクッションにするとそれだけ費用がかかります。貴方はシングルクッションでも分からないでしょ?ってホテルもあります。
ボンネルコイルとポケットコイル
マットレスにはスプリングが入っていて寝心地をよくしているのですが、このスプリング形式も「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」大きく二種類に分けることができます。
簡単に言うと、面で支えるか点で支えるかみたいな感じですが、横になるとよくわかります。
「雲の上の寝心地」と讃えられるヘブンリーベッドは、ポケットコイルマットです。
寝心地を左右するピロートップ
それから「雲の上の寝心地」にとってとても重要なパーツがピロートップです。
このピロートップはマットレスと一体になっています(ヘブンリーベッドのマットレスはピロートップ一体型)。
敷布団みたいなクッションをピロートップって称して、マットレスの上に敷くやつもありますが、寝心地を大きく左右しますのでマットレス一体となっているものをピロートップと呼びたいところです。
ヘブンリーベッドの7.5インチポケットコイルマットレスの場合は、こんな感じ。
ポケットコイルマットレスに裏表ピロートップが付いていてマットレスを反転させて利用できる。またベッドボトムは、連結式(ボンネルコイルタイプ)のアンダークッションが入っている。
ヘブンリーベッドは、1999年にウェスティンが独自に開発したベッド。
ヘブンリーベッドとは、単にマットレスのことを言っているのではなくて白いシーツから羽毛布団やふかふかの枕、そして特製のピロートップマットレスとダブルクッションまで、トータルコーディネートされた仕組み全体を指しています。
1999年の発表以来、ヘブンリーベッドはホテル業界をリードする発明として「雲の上の寝心地」と称賛されてます。
マットレスの幅は7.5インチと6.5インチのものがあり、6.5インチは7.5インチに比べると硬めのマットになる。
キンズサイズのすすめ
ホテルのベッドの寝心地に意識しながら泊まっていると、キングサイズの寝心地に行き着きます。
キングサイズは2m×2mの大きさなのでなかなか自分の家に導入するのは大変なので、ホテルでしか体験できない寝心地と言えるでしょう。
キングベットが好きなのは、縦にも横にも寝れて寝相が悪くても大丈夫?なベッドだからではなくて、正方形に近いマットレスの良さや違いがあるからなんです。
ただし、キングサイズもハリウッドツインみたいなキングサイズ(シングル×2枚)ではなく、ダブルクッションのアンダークッションまでも一枚ものであることがよろしいと思います。
以下の写真のマットレスのアンダークッションはジョイントタイプのものですね。二人が寝る場合のそれぞれの寝心地を考えるとこれも意味があります。アンダークッションを別々にしておくことで就寝中に二人が必要以上に中央に寄りすぎない様になるんですね。
ベッドメーカーについて
世界のホテルグループ大手はアメリカ資本がかなりの割合を占めており、世界的に見てベッドメーカーもアメリカ発祥のシモンズ(Simmons)、シーリー(Sealy)、サータ(Serta)の3ブランドがビッグ3となっています。
しかしシモンズはアメリカでは倒産してたり(日本では日本シモンズとなって頑張っている)、スエーデン本社のテンピュールが経営苦しいシーリーを買収したり(2012年に買収しテンピュール・シーリーって会社になったり)と浮き沈みの激しい業界の様です。
テンピュール・シーリーはテンピュールのブランドで低反発マットを売りシーリーのブランドでポケットコイル、ボスチャーデックコイルのマットレスを販売してます。
日本シモンズは本家の米国シモンズが倒産する以前に日本現地法人として米国シモンズと東京ベッドの合弁会社として設立されましたが、米国シモンズから独立して全く別会社になっています。
米国シモンズは倒産してしまいサータによって買収されてサータ傘下でブランド力を利用した商売をやってるだけ。
シモンズのマットレスもピンからキリまであり値段も10万円〜100万円くらいに千差万別。安物のシモンズはニトリの量販スプリングマットレスにも負けるのではないかと思います。
日本では、3s(シモンズ、シーリー、サータ)に加えてフランスベッド、日本ベッド、大塚家具のレガリアが幅を利かせているのでしょうか。
シモンズ
一流高級ホテルや豪華客船で採用されている最高級ベッドブランド。1870年にザルモン・シモンズが創業。1900年に布で包まれたコイルの特許を取得。トーマスエジソン、G.マルコー二、ヘンリーフォード、マリリンモンローも愛用。本家米国のシモンズは倒産したが日本シモンズは別会社として存続し素晴らしいマットレスを今も作ってる。
シーリー
米国生まれの超高級ベッドメーカー。荷重に応じて反発力が変化する特別なコイル(ポスチャーテックコイル)を使用しており、整形外科医と連携を図り科学的視点で眠りをサポートしている。リッツ・カールトン等の一流高級ホテルでも採用されている。
サータ
全米ホテルベッドシェアNo. 1の超高級ベッドメーカー。線径の異なる2種のポケットコイルを配列し耐久性と体圧分散性を向上。また火災に対する難燃仕様による安全性も評価されている。ヒルトンホテル等の一流高級ホテルでも採用されている。
日本ベッド
日本製の高級ベッドメーカー。1926年(大正15年)に設立された日本初のベッドメーカーである。宮内庁御用達のメーカーなのだ。高品質のベッドはホテルでも家庭でもとても高い評判を得ている。
フランスベッド
家庭用・医療用のベッドを取り扱っている高級ベッドメーカー。名前はフランスだけど日本のメーカーである。日本人の眠りを追求しており、耐久性の高い高品質のボンネルコイルマットレスが高い評価を得ている。
レガリア
IDC大塚家具が米キングスダウン社と共同開発した超高級マットレスブランド。素材、美しさ、耐久性、構造、全てが最高クラスでありその究極の寝心地はまるで天国とも評される。全米家具界の名誉「アワードオブエクセレンス」を受賞。多くの一流高級ホテルでも採用されている。
ヘブンリーベッドのこと
ヘブンリーベッドはメーカーではないが、Westinホテルが1999年に開発した素晴らしいコンセプトと言うかシステムって言うかベッドです。
ヘブンリーベッドに採用されているマットレスメーカーはどこかと言うと、シモンズが多い様であるが特に特定のマットレスメーカーというわけではないのです。米国のキングコイル社のマットレスも使うし、英国のスランバーランド社のマットレスも使っている。
ヘブンリーベッドの種類
「雲の上の寝心地」でおなじみ、「ウェスティンホテル」のヘブンリーベッド。いろんなタイプが開発されている。2009年(ヘブンリーベッド開発から10周年)に5つのタイプが発表されている。Nature以外はあまり違いがよくわからんのだけれど、どれもいいな〜。
Deeper
Gentle
Hug
Urban
Nature
デルタ航空 ヘブンリーベッド製品採用
デルタ航空もヘブンリーベッドの良さを理解して導入しとる。
ヘブンリーベッドにスランバーランド採用
フランスベッドが取扱うブランド「スランバーランド」がヘブンリーベッドに採用されました。以下はフランスベッドの記事。
*ヘブンリーベッドは、シモンズ社やKingCoil社なども採用している。
まとめ
ホテルに導入されているベッドは、安いビジネスホテルなら安いものが入っているでしょうが、それなりのホテルであれば素晴らしいベッドを導入している確率高いです。
私の場合は、ホテルに泊まる時にはいつもベッドの寝心地を楽しみにしている為、あまり安宿には泊まりたくないな〜と思ってしまいます。
逆にいい値段のホテルに泊まってベッドがダメだとガッカリしてしまいます。
泊まってベッドが良かったら、ベッドのシーツもひっくり返してメーカー名を確認したりしています(ちょっと病気かも知らん)。
ヘブンリーベッドが好き!
WESTINホテルの上級会員になれるクレジットカードはこれ。